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Interview 料理研究家 牧野直子さんが感じたeatime -第1回-

様々なメディアを通して健康的な食生活の提案をしている料理研究家の牧野直子さん。

今回eatime発売にあたって、その商品を使用したレシピを提案いただき、すでにかなりの反響を呼んでいます。
そこでレシピ考案のために実際にeatimeの商品を使ってみた感想のほか、食にまつわるいろいろなお話しを伺いました。

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日本人にも馴染みやすいイタリア料理

『eatime』からリリースする商品の第一弾は、ホールトマトとパスタです。
イタリア料理の食材となりますが、イタリア料理といえば、どんなところに特徴があるのでしょうか?

イタリア料理は30年ほど前に地中海式食事法として日本に紹介されました。
特に南イタリアの料理は、魚介、野菜、果物を多く使っているので、日本人にも馴染みやすいものです。
その後もスローフードの代表的料理として人気を得て、健康にもよい料理のイメージが強いですね。
事実、食材の代表的存在のトマトの赤い色素には、リコピンと呼ばれる抗酸化作用に長けた成分が多く含まれています。
これは生活習慣病の予防、ガンの抑制に効果があるといわれ、またダイエットや美肌によいといわれています。
また、トマトには、うま味成分であるグルタミン酸が豊富に含まれているので、出汁としても使えるんです。
日本料理のお店によっては、このトマトの出汁を使って調理しているところもあるくらいで、和食にも合う食材なんです。
それに、健康にいい油として最近も人気のオリーブオイルは、サラダ油、ごま油と並んでご家庭で用意されている油になっていて、完全に定着しました。
そうしたことから考えて、イタリア料理は日本人に親しみやすく、家庭でも手軽に作れて、かつ健康的な料理といえます。
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イタリアでも希少なトマトでイタリアンシェフも驚き!

今回レシピ考案のために、実際にeatimeの商品を使ってみた感想を聞かせてください。
まず『そのまま食べてもおいしいホールトマト』から。

ホールトマトというとゴロりと大きなトマトの水煮をイメージすると思いますが、これは違います。小粒なマルツァニーノ種のトマトが使われているので、使い勝手がよく、缶を開封してそのまま調理できるのがよいです。
知り合いのイタリアンのシェフと話したところ、「えっ!? マルツァーニのトマト缶が入手できるの」と驚いていました。日本ではまだ馴染みが薄い品種ですが、南イタリアでは希少で、おいしいと注目されている品種です。甘みがあって、酸味がまろやかなので、商品名の通りそのままおいしく頂けます。
少しの塩とオリーブオイルを、このトマトとチーズにかけてカプレーゼ、レシピでも紹介した基本のトマトソース、ロッソポモドーロはマイルドな味わいなので酸味が苦手なお子さんでも喜んでくれるでしょう。
この缶詰は塩が入っていないので、自分好みの塩加減にできるのもよい点です。そして醤油や味噌といった和の調味料とも相性がよいので、イタリアンに限らず、和食の食材としても使えるので、料理の幅を広げてくれると思います。
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しっかりした食感でより満腹感が

eatimeのパスタには細めのフェデリーニ、定番のスパゲッティーニ、そして日本ではまだあまり知られていないカザレッチェ、パッケリがありますが、それらはいかがでしたか?

パスタ発祥の地で知られるグラニャーノでつくられたこれらのパスタはIGP認証を取得していて、どれもしっかりとした食感が、他のパスタとは大きく違うところですね。
デュラム小麦のセモリナ粉をブロンズダイス加工したということで、普通のパスタはツルッとした歯触りですが、これらはザラッとした感じで食べごたえがあって、ソースもよく絡んでくれます。
そうした食感を活かして、太さ1.4mmのフェデリーニはあっさり味、1.7mmのスパゲッティーニは定番、やや太めの1.9mmのスパゲッティーニは濃いめにと、味付けを変えて調理、そして味わえる楽しみがあると思います。
そしてカザレッチェは、断面がS字状になっているのでソースが本当によく絡みます。絡みのよさはスープの具として使ってもよいですし、使い慣れたマカロニ感覚でサラダにしても間違いないです。
とはいえこのカザレッチェは通常のマカロニとは食感がまるで違いますから、同じように使っても、新しい驚きのある一品になると思います。
パッケリはしっかりとした食べごたえがありました。よく噛んで食べることになるので、少ない量でも満腹感がたっぷりあります。
今回紹介したレシピでは手軽さを第一に考え、ペスカトーレをつくりましたが、他にも魚介のうま味を吸わせるアクアパッツァ、茹でたパッケリをラザニア風に、太い筒状なので中に具材を入れておもてなし&パーティ料理と、アイデア次第でいろいろと使えるショートパスタですね。
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食事はコミュニケーションツールとしても大切

これまでのスーパーマーケットのプライベートブランドは、ナショナルブランドをマークしてコモディティな商品で価格の安さや優れた点を打ち出すものが大半です。しかしeatimeは価格だけでなく、今までに量販されていない食材、おいしさや素材のよさにこだわっています。そうした食材は、いつもの食事をどう変えられると感じられましたでしょうか?

おいしさは、食べる環境、気持ち、五感の違いによって人それぞれ異なるものです。誰もがおいしいと感じる食材や料理はありません。同じ料理でも、ひとりで食べるのか、ふたりで食べるのか、家族や気の置けない友人たちと食べるのかでもおいしさは変わってきます。だからこそ探究心がわいていろいろな素材やメニュー提案ができるのではないでしょうか。
また食事は単に栄養補給、燃料補給のためだけに摂るものではありません。人と人とを繋ぐコミュニケーションにもなるものなので、今までにない体験ができる、おいしさや、こだわりの食材が果たす役割は大きいです。
また「健康」に対する関心が高まり、食育という考えが広く知られるようになってきました。カスミでは、小学生や園児を対象に「スーパーマーケットツアー」という食育体験学習を行っています。また、移動スーパーの巡回時に開催していた、シニア向けの食育教室も移動スーパーが巡回しない地域に拡大しています。
また、マルエツが運営する料理&カルチャー教室「いーとぴあ」では、キッズ対象や、男性対象の講座が好評です。これは小さなお子さんだけのことではなく、シニア世代までのあらゆる世代において、食事は生きる力を育む大切なものということとして食育の必要性があるということだと思います。
だからすべての食事を手作りで・・・となると、これはまた違うのかなと感じています。
夫婦共働きでお子さんがいらっしゃるご家庭、またはシニア世代は、すべての料理を手づくりしようとすると大変です。そこで提案したいのが『選食』という考え方です。選食とは文字通り、食事、食材を選ぶことです。料理を手作りするならどんな材料を選ぶかを考えると思いますが、もう少し大きな意味で、スーパーマーケットの惣菜と手づくりの料理を状況に応じて選んだり、その惣菜もその日の体調に対応して選び、価格が高いもの、安いものを選ぶことまで含まれます。バランスのよい食事は、手づくりした料理に限らず、外食でも惣菜を買ってくる中食でもきちんと選ぶことで可能になります。
eatimeの『そのまま食べてもおいしいホールトマト』のような商品は、すぐに料理に使え、時間がない時にはそのまま食べられ、『選食』を行う上で、よい食材になることは間違いないです。

Profile 牧野直子さん /管理栄養士、料理研究家、ダイエットコーディネーター

雑誌、テレビ、ウェブ等、様々な媒体で、より健康になれる食事、レシピを紹介。
一方で、保健センター・小児科での栄養相談を担当。

マルエツが運営する料理&カルチャー教室『いーとぴあ』、日本橋三越カルチャーサロンでの料理教室の講師も長く担当。
「現場の声」を反映した、世代ごとに必要な栄養を踏まえた上で、簡単、おいしい料理を提案。

(有)スタジオ食・代表、ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(株)・社外取締役も努めている。